イエプコの効果

メッキ・コーティングの品質向上

メッキやコーティングにイエプコ処理を行う場合には、メッキやコーティングの前処理として行う場合と、後処理として行う場合があります。

前処理としてイエプコ処理を行うと、表面変質層を確実に除去し、緻密化しておくことで、密着強度が増し剥離しにくい表面ができます。
後処理としてイエプコ表面処理を行うと、不純物の除去や微細なクラックの閉塞、滑り性付加の効果によりメッキやコーティングの寿命向上が図れます。

メッキ面やコーティング面への処理例については、こちらもご覧下さい。

主な対象品
 ・メッキやコーティングを行う金型・部品全般

事例1) コーティング剥離防止(コーティング前にイエプコ処理を実施)

処理前の問題点

下の写真は、スウェージングマシンで使用される金型にTINコーティングをしたものです。

イエプコの効果

イエプコ処理は研削加工などで形成されたカエリや不安定な異物を除去し、コーティングの下地を作ります。これによりワーク母材とコーティング膜本来の密着力がでます。同じ条件下で比較した結果、『イエプコした後にコーティングした表面』の方が剥離せずに使用できました。


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事例2) コーティング寿命向上の比較(コーティング後にイエプコ処理を実施)

イエプコの効果

メッキやコーティングの後処理として再度ピーニング処理を行う事で、メッキ表面のマイクロクラックやコーティング表面のドロップレットを除去し、ツール寿命を延ばすことができます。下の例はTINコーティングされた加工ツールに、イエプコ表面処理をしないものとイエプコ処理を行った物に分けて摩耗量を比較したものです。

結果

イエプコ処理品は未処理品の2倍のワークを切削加工しましたが、イエプコ表面処理をしていない刃先と比較して磨耗量が小さいことがわかります。これは、コーティングされた表面にはドロップレットと呼ばれる微粒子付着がありますが、これらをイエプコ表面処理で除去しツール寿命を延ばした例です。

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最終更新日:10.10.22