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プラストロン株式会社
  • イエプコ表面
    改質処理について

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イエプコ表面改質処理概要OVERVIEW OF IEPCO

イエプコ処理は、クリーニング処理工程とピーニング処理工程から構成されています。表面の加工方法や改善目的などにより処理工程数が変わってきます。処理工程数や使用エージェントについては評価テストにより選定します。

加工方法により起こる変質物と問題点、安定した表面を実現するイエプコ処理の2工程 加工方法により起こる変質物と問題点、安定した表面を実現するイエプコ処理の2工程

クリーニング処理

クリーニング処理

角のあるランダム形状の粒子(エージェント)をワークに吹き付ける事により、放電白層を除去する工程です。エージェントは、ワークの加工方法やワークの材質、改善目的などによって最適なものを選べるように、多くの種類が用意されています。この段階では、変質物に覆われていない表面を露出させるだけで、マイクロクラックなどの欠陥は閉塞されていません。

ピーニング処理

クリーニング処理

球形の粒子を吹き付け、マイクロクラックやマイクロポロシティを閉塞させるとともに、表面の平滑化・緻密化を行います。この工程でトリボフィニッシュ用エージェントを用いると、表面に滑り性を持たせる事ができ、離型性を高め、カジリやチッピング、モールドデポジット付着などを防止する効果が出ます。この処理をトリボフィニッシュ処理と呼んでいます。

トリボフィニッシュ処理

下の図は♯2000でラッピングしたコアピンに、イエプコ処理及びその他2種類の表面処理したものをインサート成形し、コアピンを引き抜いた時の引抜力を比較したものです。イエプコ処理をしたものは、面粗さは最も粗いですが、引抜力は最も小さくなっていることがわかります。これがトリボフィニッシュの効果で、離型性を大幅に向上させることができます。

加工方法により起こる変質物と問題点、安定した表面を実現するイエプコ処理の2工程 加工方法により起こる変質物と問題点、安定した表面を実現するイエプコ処理の2工程

イエプコ社についてIEPCO AG

イエプコ

イエプコ社は1970年にスイス・チューリヒ郊外に設立され、ブランド時計メーカーをはじめ、欧州各国大学・研究機関・各国造幣局、主要自動車メーカー、医療機業界を中心に広範な業界に約2万台の納入実績を誇っています。
そのイエプコ処理装置および技術はエミールAフォード氏の航空機の安全性を高める研究から生まれました。エミールAフォード氏は金属の諸問題が殆ど表面欠陥に起因すことを突き止め、ブラスト技術とピーニング技術を組み合わせることで理想の金属表面が得られることを見出してマイクロブラスト技術を提唱しました。さらに表面に滑り性を持たせる技術を確立し、この独自の技術は”トリボフィニッシュ”と名付けられました。その優れた技術を世に広めるため、以来世界に類を見ない独自の技術”トリボフィニッシュ”は数多くの金属表面に関わる問題を解決してきました。 今では新技術の開発に欠かせないツールの一つとしても高い評価を受けています。

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