-
メッキ及び
コーティング前後処理イエプコ処理は、メッキやコーティングなどの表面処理との組み合わせも可能です。表面処理の前後工程でイエプコを入れることで、より表面処理としての効果を発揮させます。成膜前に下地を作り剥がれにくい表面にし、成膜後にイエプコ処理をすることで微細なクラックなどを閉塞することで、表面処理の寿命を延ばします。様々なメッキ、コーティングとの組み合わせが可能で、熱処理などの後仕上げにも効果的です。
主な対象品
- ・ 各種金型
- ・ 加工ツール
事例01ゴム金型(Oリング)
メッキ密着性向上と離型対策
-
処理前
処理前の問題点
メッキ表面に存在する無数の微細なクラックから腐食性ガスが侵入して、金型に腐食を生じさるとともに成形材料がクラックに入り込んで離型不良やモールドデポジット付着の原因となっています。
-
処理後
処理後の改善点
硬質クロームメッキの前後にイエプコ処理を行うことにより、緻密で欠陥が無く、なおかつ滑り性を持った表面が得られるため、これらの問題を解決する事ができます。
事例02コーティング剥離防止
(コーティング前にイエプコ処理を実施)
-
処理前
処理前の問題点
下の写真は、スウェージングマシンで使用される金型にTINコーティングをしたものです。
-
処理後
処理後の改善点
イエプコ処理は研削加工などで形成されたカエリや不安定な異物を除去し、コーティングの下地を作ります。これによりワーク母材とコーティング膜本来の密着力がでます。同じ条件下で比較した結果、『イエプコした後にコーティングした表面』の方が剥離せずに使用できました。